てるみちゃん、このひとのな、手のシワがすごいねん。

16年振りに再会した友人が
学生のときに購入したという三國連太郎の写真集をパソコンパチパチしながら見せてくれた。

モノクロの三國連太郎は
ヒゲとかシワとかのコントラストで
完成されていて、
色は必要ないくらいかっこよかった。

フルーツがお花のようにカップに盛り付けられた可愛いゼリーを
「毎朝食べたいくらい美味い」
とわんこそばみたいに一瞬で飲み込んで、あわせたい人がいると言って
向かったさきは中華料理店で

そこでお会いしたかたと3人で山みたいなもやしを食べる。

そのかたの名刺にある肩書きのお仕事を世間知らずの私は初めて知って、
気持ちの整理がつかないくらい
あらゆるお話しをしてくださった。


きづいたら皿のもやしがヒゲくらいになったので


そろそろやなと
改札に向かった。


春雨サラダを頼んだらキュウリが出てきたこと、

好きな音楽や旅先のお話しとか、

さっきまでのことをふりかえって

本当な、どうしようもない話ばかりなんよ

と言いながら合間にその方が話たことを友人がB4ノートに走り書きをしていて、
それが三國連太郎の手のシワみたいに不規則な線だった。

なんか、いいねぇ
ってメールを返して



てるみちゃん、佐藤浩市タイプやろ。
と友人がパソコンパチパチしながら思いつきで質問をしてきた16年前のことを思い出した。