「町の古い画材屋が閉店するみたいで油絵具が売れ残っている」

しばらく会えていない友達からの連絡、
初めて向かったそこはビルとビルに挟まれた背の低い建物で

「油絵具とアクリルはラーメンとソーメンみたいに違う」と

画家でもある店主の声は穏やか
小一時間ほど話しをして小さな赤と青を買う。
その絵の具は古いものだったので店主は心配して試しに手元のメモの上に絵の具を出してくれて
「大丈夫そうだ、このぶんちょっと減ってごめんね」
とその後半分に折られた紙の中の赤は無造作にハートになって
「それもください」と言ったら
「よごれてしまうからね」と白い紙を上に重ねてくれた。



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